EAのバックテスト(過去検証)を行う際、長期間のヒストリカルデータが必要になります。
FXDDでは、10年以上のヒストリカルデータ(2005年以降)を口座開設なしに取得することができます。
この記事ではFXDDのヒストリカルデータをMT4に導入する手順を解説します。
なお、バックテスト専用のMT4を準備する事をお薦めします。(データの混在を避ける為)
Contents
FXDDのヒストリカルデータをMT4に導入する手順
一通りの流れは以下の通りです。
1. ヒストリカルデータのダウンロード(1分足)
2. サーバ回線を不通状態にする
3. 既存のヒストリカルデータの削除
4. MT4の最大バー数の設定(上限値まで増やす)
5. ヒストリカルデータのインポート
6. 1分足データから、その他の時間足の生成
1. ヒストリカルデータのダウンロード(1分足)
目的 : 長期間のヒストリカルデータ(2005年以降)を入手する。
作業手順
① 以下のFXDDのリンクにアクセスする。
https://www.fxddtrading.com/bm/jp/resources/mt4-one-minute-data
② 必要な通貨ペアをクリックすると、1分足データ(ZIPファイル)がダウンロードされます。
③ ZIPファイルを解凍し、HSTファイルを適当な場所に保存する。
(インポート後は削除してよいので、デスクトップに解凍しても構いません)
例:ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、HSTファイルをデスクトップ上の作った『ヒストリカルデータ』フォルダに保存
2. サーバ回線を不通にする
目的 : データの混在を防ぐため、新しいデータの取得をストップする。回線状態では、刻々とデータが上書きされていく。
作業手順
① MT4を立ち上げる。
② ツール - オプション を開く
③ サーバー - ☑プロキシサーバを有効にする にチェックを入れる
④ サーバー - プロキシ を開く
⑤ サーバー に適当な文字列を入力してOK
⑥ MT4を再起動し、右下が『回線不通』になっていれば、この設定は完了です。
(参考)実施不要
・ 回線状態に戻したい場合、☐プロキシサーバを有効にする のチェックを外せばOKです。
3. 既存のヒストリカルデータの削除
目的 : データの混在を防ぐため、既存のヒストリカルデータを削除する。
作業手順
① チャートを全て消す。(チャートが表示されている状態では、データを消せないので)
② ファイル - フォルダを開く - history - 証券会社名のフォルダ
(下図の証券会社は、本記事の画像用に使っただけであり、推奨の意図はありません)
③ フォルダ内のhstファイルを全て削除
以下、データが削除できた事のチェック工程(実施しなくても問題なし)
④ ツール - ヒストリーセンター
⑤ 各通貨ペア、各時間足をダブルクリックし、データがなければOK(デー・ベース;0レコード)
4. MT4の最大バー数の設定(上限値まで増やす)
目的 : 長期間のデータを扱えるように、最大バー数を上限値まで増やす。
(初期はMT4の動作が軽くなるように、バー数の上限が低く設定されている。)
作業手順
① ツール - オプション を開く
② チャート - ヒストリー内の最大バー数、チャートの最大バー数に『999・・・999』と入力し、OKする。
③ 再度オプションを開き、上限の『2147483647』になっている事を確認する。
5. ヒストリカルデータのインポート
目的 : 工程1. でダウンロードした、ヒストリカルデータをMT4にインポートする。
作業手順
① ツール - ヒストリーセンター
② インポートしたい通貨ペアの1分足をダブルクリック
③ インポートしたい通貨ペアの1分足が選択されている事を確認
④ インポートをクリック
⑤ 参照 をクリック
⑥ 工程1.③で、ヒストリカルファイルを保存したフォルダを選択
⑦ Meta Quoutes files(*.hst)又はAll Files(*.*)を選択すると、hstファイルが現れる。
⑧ インポートした通貨ペアを開く
⑨ インポートするデータが表示されている。OKをクリック
⑩ 1分足のデータがインポートされていれば、完了
⑪ 全ての欲しい通貨ペアの1分足を同様の手順(①~⑩)でインポートする。
注意:
通貨ペアが多すぎると、データが上限を超えてしまいます。
この後の工程で、1分足から他の時間足を生成するので、さらにデータが増えます。
初めての場合は、まずは1通貨ペアを最後工程まで完了させる事をお薦めします。
6. 1分足データから、その他の時間足の生成
目的 : 1分足データから他の時間足(5分、15分・・・、月足)を生成する。
他の時間足生成には、Period_Converter_Allを使用します。
標準装備されているPeriod Converterの場合、1つずつ時間足を生成する必要がありますが、
Period_Converter_Allを使えば、一度に全時間足を生成する事ができます。
作業手順
① Period_Converter_All.mq4を以下のリンクから無料でダウンロードする。
https://www.mql5.com/ru/code/11201
② ファイル - データフォルダを開く - MQL4 - Scripts の順に開く
③ ScriptsフォルダにPeriod_Converter_Allを保存する
④ ナビゲータ(☆のアイコンで開く) - スクリプトを右クリック - 更新 する
⑤ Period_Converter_Allが反映される。
⑥ 他の時間足を生成する通貨ペアの1分足のチャートを表示
⑦ Period_Converter_Allをそのチャートにドラッグ&ドロップ
⑧ Period_Converter_Allが稼働し、他の時間足を生成
(生成中は下図に示す文字が表示される。全ての時間足が生成されるまで、少し時間がかかる)
⑩ チャートを他の時間足に変えてみて、チャートが表示されれば、反映完了。
まとめ
FXDDのヒストリカルデータをMT4に導入する手順を解説しました。
他の証券会社のヒストリカルデータを使用する方法もありますが、まずは簡単なこの方法から始めてみてはいかがでしょうか。
手法にもよると思いますが、それほど大きな差はない印象です。
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