2. トレードシステムの法則 : 検証での喜びが実際の運用で悲劇にならないための方法

(1)お勧め度 ★★★★★

(2)単行本(Amazon)、電子書籍(Kindle)

 

私のメモ書き

当時のメモ書き(当時の私が重要と思った箇所の抜粋/意訳)を掲載します。

本の概要を知っていただく事が目的ですので、メモ書きは10個に絞って掲載しております。

 ” ⇒ ” は、私のコメント/解釈/方針です。私の成長につながった内容を記載しています。

ちなみに、人に紹介したくないくらい、良本です

 

メモ書き

① 『堅牢システムを構築するには、コンセプトが理解できて、正しい事が望ましい。
⇒ 収益ドライバ(収益の源)を理解して、システムを組む事の重要性は、スーパートレーダの共通の考え方です。
  勝てる理屈もなく、パラメータ調整だけでよいバックデータが作れたとしても、実際のトレードでは使い物になりません。
  私もEA開発の際は、収益ドライバを重視しています。
②『TOP20のCTA(商品投資顧問業者) 2005年~2010年
 ・年次平均リターン 27.98%
 ・最大ドローダウン 24.46%
 ・勝ち月の比率   65.8%
 ・最良の12カ月  125.3%
 ・最悪の12カ月  -15.14%
⇒ 古いデータですが、TOP20社でもこの成績です。
  夢を見る事は大切ですが、リスクの見積もりは慎重にする必要があります。
  年次平均リターンは、5年間の最大ドローダウンをわずかに上回るだけです。
  50%/年のリターンを求めるなら、50%の最大ドローダウンは覚悟が必要です。
  『20社中17社は、5年間で1年間利益を出さない年があった』ようです。
  1年間くらいのドローダウンも覚悟しておく必要があります。
③『自分に合ったトレーダブルなシステムを定義するには、3つの検証結果が必要になる
  1.通常のリターンと通常のドローダウンを評価する尺度(ゲインペインレシオ)のベンチマーク
   ゲインペインレシオ=平均年次利益÷平均年次最大ドローダウ
  2.最悪のケースにおけるリスクベンチマーク
  3.最長フラットタイム(資産が新たな高値を更新するまでの最長時間)
⇒ 多くのスパートレーダに共通するリスク管理の方法です。
  ・リターン/リスクの比率を向上させるシステムを開発する。
  ・最悪のドローダウンに備える。
  ・最長ドローダウン期間を把握する。
  私もEA開発時に取り入れています。
④『トレーダブルなシステムの目標
  1.  最大ドローダウン(5年)を上回る平均年次リターンを上げるシステムを開発する。
  2. 許容できる最大ドローダウンを決める
  3. 開発したシステムのレバレッジを調整して、2を満足するように設定する。
  4. 最長のフラットタイムの目標値を設定する事は難しい
⇒ システムを開発する時、目標値があった方が設計しやすくなります。
  私も、同等の目標値を設定して開発しました。
  1.については、リカバリーファクター 10以上(10年)、ゲインペインレシオ 2以上を目標値としました。
  2.については、厳しい評価で最大ドローダウンを30%以下を目標値としました。
  3.については、多くの書籍で複利1~2%以下とするとの記載が多く、複利2%以下で2.を満足する事を目標値としました。
  4.については、目標を設定してもどうにもならないので、ポートフォリオで改善する事を試みました。
⑤『最大ドローダウン20%、年次平均リターン25%のシステムを開発できたとして、トレードを開始し、3カ月後、資産が10%減った場合
 『以下の心境にならないだろうか
  ・このシステムはカーブフィッティングになっていないか
  ・市場が変化してしまったのか
  ・ボラが高すぎ(低すぎ)て、システムが機能しないのか
  このような心境になるのは、ドローダウン設定が適切ではない可能性がある。
⇒ 少なくとも自分が想定したドローダウンまで耐えられないのは、自分の許容リスクと見合っていない証拠
  自分が考えているより、自分の許容リスクは小さいと考えた方がいいです。
  システム運用中に、熟睡できなければ、リスクが適切でない可能性があります。
  又は、検証が不十分で自分のシステムを信用できていない事も原因の可能性があります。
⑥『リターンをX%にしたから、20%のドローダウンは乗り切れると考える人が多いが、ドローダウン期間とリターンの間に相関はない。
 『そのリターンを実現するために、ドローダウンを乗り切らなくてはならない。
 『つまり、最大ドローダウンは、自分が乗り越えられるレベルに設定しなくてはならない。
⇒ 著者は、口酸っぱく、自分の許容リスク以下に最大ドローダウンを小さくすべきと語っています。
  それほど人間は、損失に対して敏感であるという事。
  トレードの基本は、長期運用です。
  途中リタイアしては意味がないので、リターンに目がくらみロットを大きくするのではなく、
  自分のリスク許容度に見合ったロットに調整する必要があります。
⑦『カーブフィッティングとは、
  ①トレードルール、パラメータ、フィルター、損切を使いすぎる。
  ②①は適切だが、データ量が少なすぎること。
⇒ カーブフィット対策も多くのスーパートレーダで共通している考え方です。
  ルール、パラメータ、カーブフィット、損切を少なく、データ量を多く
  私も、EA開発時に取り入れている考え方です。
⑧『カーブフィッティングの検証として比較的簡単で堅牢な方法がある。
 『それはBRAC(Build Rebuild and Compare)という方法
⇒ カーブフィットを見分ける有効な方法と思います。
  以下の記事に記載しています。
  私は、色々と試したうえで、別の方法を採用しています。
  システムによって、使い分けが必要かも知れません。
  知っていて損はないので、勉強しましょう。 
⑨『有効なバックテストを妨げるそのほかの要因(失敗の原因の90%はカーブフィッティング)
⇒ 基本は、カーブフィットしない事です。
  その為、私はカーブフィット対策に徹底的に拘っています。
  本書だけでなく、色んな書籍でカーブフィット対策を勉強しましょう。
  参考記事
⑩『固定比率でリスク管理するのが一番いい

⇒ これは、複利運用の事です。

  スーパートレーダの共通の運用方法です。

  それでも、マーチンゲール法(負ければ、ロットを増やす)を多くの人が使っています。

  マーチンゲール法は人の弱さをカバーする方法ですが、自滅する事になります。

  参考記事