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私のメモ書き

当時のメモ書き(当時の私が重要と思った箇所の抜粋/意訳)を掲載します。

本の概要を知っていただく事が目的ですので、メモ書きは10個に厳選して掲載しております。

 ” ⇒ ” は、私のコメント/解釈/方針です。私の成長につながった内容を記載しています。

 

メモ書き

①『戦略開発プロセス
 『トレードアイデア ⇒ 限定的検証 ⇒ ウォークフォワードテスト ⇒ モンテカルロシミュレーション ⇒ インキュベーション ⇒ 分散化とポジションサイジング ⇒ フルサイズリアルトレード
⇒ 著者の開発プロセスです。
  限定的検証で一部のデータ(1~2年)のみでシステム開発を行い、ウォークフォワードテストで確認するようです。
  モンテカルロシミュレーションで詳細評価し、合格すれば、インキュベーションで3~6カ月ほど市場テストし、
  問題なければ、他のシステムと分散化し、リアルトレードに移るようです。
  後知恵バイアスによるカーブフィットを避けるために、このような工程になったと思います。
②『シンプルにする事
 『入力パラメータ数に制限する事(最適化可能なパラメータを1~2)
 『最初は一つのルールから始める
⇒ カーブフィット対策として、ルールとパラメータを少なくする事を挙げています。
  私もこの考え方を取り入れています。
③『どの銘柄をトレードすべきか。方法は2つ
 『1. 全ての銘柄に合うシステムを開発する
    メリット:堅牢
    デメリット:開発が非常に難しい
  2. 1つの銘柄の為のシステムを作成
    メリット:簡単に作れる
    デメリット:特性が不変という仮定が必要
⇒ 堅牢なシステムを作るには、複数市場で機能するシステムを開発すべきです。
  1つの市場向けのシステムを開発する場合は、その市場の特性を把握している場合に限ります。
  その前提が崩れれば、勝てないシステムになってしまいます。
④『パラメータを色々振って、ほとんどで利益が出ていればOK
 『パラメータの組み合わせの7割以上で利益が出ていればOK
⇒ カーブフィット対策として、パラメータ感度を挙げています。
  多くのスーパートレーダが、採用しています。
  私も、EA開発時に採用しています。
⑤『ウォークフォワード分析
⇒ Ex 2000年~2010年のウォークフォワード検証
  イン期間  、 最適パラメータ 、アウト期間 、テスト結果
  2000~2004、 A,B      、2005    、 +〇〇
  2001~2005、 C,D      、2006    、 +△〇
  2002~2006、 C,D      、2007    、 -△〇 
  ・・・  
  2005~2009、 E,F      、2010    、 +××  
  イン期間(2000~2004年)で最適化を行い、イン期間の最適化パラメータ(A,B)でアウト期間(2005年)の結果を得る。
  イン期間を1年づつ移動させて、同様にアウト期間の結果を得る。
  そして、蓄積したアウト期間の結果(2005~2010)で評価する
  こうする事で、後知恵バイアスがなく評価することができます。
 
⑥『モンテカルロ分析
 『前提 1. パフォーマンスリポートにおけるトレードが唯一発生しうるトレードと仮定する
     2. 各トレードは前のトレードとは無関係
 『最も重視するのは、リターン・最大ドローダウンレシオ
  この値が2.0以上であればよい。2.0を下回れば価値はない
⇒ 本書で、モンテカルロシミュレーションのツールをダウンロードできます。
  前提1の対策としては、カーブフィットを取り除く評価を事前に行う必要があり、著者はウォークフォワードで対応しています。
  前提2について、私が調査したところ、分散したシステムであれば、前後のトレードの影響はなさそうです。
  そして、筆者が挙げている、リターン・最大ドローダウンレシオは、ゲインペインレシオと思います。
  つまり、年間平均で利益が最大ドローダウンの2倍以上で合格としています。
⑦『分散化のメリット
 『資産曲線がスムーズになり、ドローダウンが小さくなる
 『システムの目標を下げても、トータルでよいシステムが作れる場合がある
⇒ 分散化(ポートフォリオ化)のメリットは、ドローダウンが小さくなる事です。
  一つ一つのシステムのパフォーマンスは冴えなくても、分散化により、良いシステムに変わります。
  是非、分散化しましょう。
⑧『分散化を念頭においてシステム開発する
 『・銘柄  
  ・足の時間(15分足と60分足)
  ・取引時間(日中と夜間)
  ・仕掛け (トレンドフォローとカウンター)
  ・手仕舞 (損小利大、高勝率)
⇒ ざっくり言うと、銘柄(通貨ペア)、時間足、システムの分散化を検討すべきとの内容です。
  私の調査では、通貨ペア、時間足は相関がなく、効果が絶大です。
  多くのシステムを開発するのは大変ですが、通貨ペア、時間足の分散は簡単ですので、是非分散しましょう。
⑨『いつトレードを中断するかを事前に決めておく
 『1. ウォークフォワードテストにおける最大ドローダウンの1.5倍
  2. モンテカルロシミュレーションにおける95%最大ドローダウン
 (3. 優位性がなくなったと判断した場合)
⇒ 上記のガイドラインは参考ですが、中断基準を設けておく事は大切です。
  中断を前提にトレードするという意味ではなく、
  中断基準を設けておくことで、それまでは継続してトレードしようという気になります。
  人間は弱い生き物なので、負けが続くと、中断したくなります。
  途中退場しない為に、基準を予めに設定しておきましょう。
⑩『メカニカルトレードでも人がトレードする場合は感情が入る
 『感情に振り回されないような環境を整え、ルール化する
⇒ トレードは心理戦ですので、メンタルに影響しないような環境づくりが大切です。
   裁量トレード ⇒ システムトレード
   手動トレード ⇒ 自動売買
   感覚運用   ⇒ 運用基準(撤退基準等)を設ける
   リスク大   ⇒ リスク小(トレード結果が気にならないレベル)
  メンタルを鍛えるのではなく、メンタルに影響しない環境を作りましょう。