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私のメモ書き
当時のメモ書き(当時の私が重要と思った箇所の抜粋/意訳)を掲載します。
本の概要を知っていただく事が目的ですので、メモ書きは10個に厳選して掲載しております。
” ⇒ ” は、私のコメント/解釈/方針です。私の成長につながった内容を記載しています。
メモ書き
①『複雑にすると何が機能しているのか分からなくなる。複雑なものは何が間違いか分からなくなり、修正できなくなる』
⇒ 「トレードはシンプルなルールがよい」は、多くの書籍で記載されている内容です。
複雑にすると、収益ドライバを見分ける事ができなくなり、関係のないルールがシステムに含まれてしまいます。
そして、その関係のないルールがカーブフィットを引き起こします。
シンプルなルールを徹底しましょう
②『悪いルールを組み合わせてよくなることは無い。』
⇒ ルールを複雑の理由の一つです。
ルールの組み合わせで、よいルールに変わる事はありません。
③『堅牢なシステムは、様々な市場、時間枠で機能する(検証対象の70%で利益がでれば大成功と考えてよい)』
⇒ 多くのスーパートレーダの共通の見解です。
単一通貨ペア、1つの時間枠でしか機能しないシステムは、避けるようにしましょう
単一通貨ペア、時間足しか機能しない理由があれば、別ですが
④『最高のパラメータを選ぶのではなく、2つ以上の組み合わせでポートフォリオを組んで平均化させる。』
⇒ パラメータの選択は、最適化ではなく、ポートフォリオの組み方で選ぶべきです。
最適化はカーブフィットを生むだけです。
⑤『システムの分散化を行う事でリスクを最小化する。
分散化のマジックナンバーは4。4つ以上の分散化は限定的。分散化の最大の効果が得られるのは最初の3つ、4つ。』
⇒ 分散化は、信用できるシステムが3,4つあれば十分です。
難しいのは信用できるシステムを探す事だと思います。
⑥『パラメータの振った範囲で70%で利益が出ていれば合格』
⇒ 堅牢なシステムは、パラメータを振っても利益がでます。
私もEA開発時に、パラメータを振って、堅牢性を確かめています。
⑦『天才集団のミスは、資金調達のために、過去に大きな損失を生んだデータを削除し、損失を小さく見せかけたこと
過去の大損のイベントは再発しないと考えて、過大なレバレッジで5年ほど大成功したが、ロシア危機により破綻した。』
⇒ 過去に天才集団が作ったファンドが破綻したという話を聞いた事はないでしょうか?
この話を、検証しても無駄という内容で伝えている人もいます。
実際は、検証が通用しないという訳ではなく、人のエゴでの失敗です。
⑧『トレンドフォロワーは、ヨーロッパ時間、平均回帰システムは米国時間が適している。米国時間の方がノイズが多い』
⇒ 私はあまり気にしていませんが、米国時間をさける人も多くいます。
統計をとると、傾向があるのかも知れません。
⑨『複数のシステム/パラメータ/市場に分散する事でオーバーフィットを避けることができる
全市場でパラメータは同じにする方がいい。』
⇒ システム/パラメータ/市場の分散は、カーブフィットをなくし、リスクを最小化します。
堅牢なシステムは、単体の優位性はそれほど高くないですが、組み合わせる事で強力になります。
⑩『戦略には健全な前提がなければならない』
『成功の秘訣はルールではなく、アイデアを明確化する事』
⇒ 収益ドライバ(収益の理由)を明確化しましょう。
それが、強力なカーブフィット対策になります。