今回は『複利運用』についてご紹介します。

EA開発者の視点ですので、参考になるかと思います。

運用方法

運用方法は、大きく3種類に分類できます。<参考:システムトレード基本と原則

 ① 一定金額

 ② マーチンゲール法

 ③ 逆マーチンゲール法

結論から言いますと、③逆マーチンゲール法をお薦めします

ロットの制限で③逆マーチンゲール法で運用できないほど、資金がある人は①一定金額がよいと思います。

②マーチンゲール法は、個人的にはお勧めできません。

 

一定金額

『一定金額』は、口座残高の増減に関わらず、リスク(ロットの計算方法)を変えない運用方法です。

例えば、初期資金が100万円として、口座残高が200万円に増えようと、50万円まで減ろうと、ロットの計算方法を変えない運用です。

特徴は、以下の通り

 ① 資金の増え方     : 中

 ② 最大ドローダウン   : 中

 ③ 最長ドローダウン期間 : 中

 

これ以上、ロットを挙げる事ができないほど、資金がある人は、この方法がお勧めです。

もしくは、 後から紹介する『逆マーチンゲール法』における最長ドローダウン期間が耐えられない人は、この方法がお勧めです。

Lightシリーズでも、『単利』として選択できるようにしています。

 

マーチンゲール法

前のトレードが負けたら、次のトレードはロットを増やし、短期間で資金を取り戻そうとする手法です。

マーチンゲール法から派生した手法は様々あり、一括りで評価するのは難しいですが

ざっくりとした特徴は、以下の通り

 ① 資金の増え方     : 小~大(資金がパンクせずに逃げ切れるかどうか)

 ② 最大ドローダウン   : 大

 ③ 最長ドローダウン期間 : 小

 

とにかく、ドローダウンからの回復が早い事が特徴です。

しかし、その代償として、大きなドローダウンが待っています

(手法によっては、1回のドローダウンで破産します。)

 

最長ドローダウン期間は、短いに越したことはありませんが、あくまで自分のメンタルとの戦いです

対して、最大ドローダウンは、EA運用の生死(破産)を掛けた戦いです。

明らかに、最大ドローダウンの方が重要です。

これが、私がマーチンゲール法をお薦めしない理由です。

 

また、ナンピンも、含み損の時に買い増しをする方法であり、マーチンゲール法と似た効果があります。

含み損はすぐに解消されますが、その代償として、大きな損失が待っています

最終的にはリスク評価で納得できれば、ナンピン系のEAもありですが、私はお勧めしません。

 

EA購入の際には、EAの運用方法をチェックするようにしましょう。

チェック方法をいくつか紹介します。

 ① マーチンゲール法(ナンピン)の採用の有無の記載を確認する。

 ② 資産曲線が心電図のように、ドローダウンからすぐに元の直線まで回復している。(マーチンゲール系の特徴)

 ③ 資産曲線が直線的で、含み損が、すぐに回復している。(ナンピン系の特徴)

 

逆マーチンゲール法

資金が増えれば、その分だけリスクを大きくし、資金が減ればその分だけリスクを小さくする手法です。

いわゆる、『複利運用』です。

逆マーチンゲル法を用いた運用方法も多く存在し、特徴は様々ですが、

一般的な特徴は、以下の通りです。

 ① 資金の増え方     : 大

 ② 最大ドローダウン   : 小

 ③ 最長ドローダウン期間 : 大

 

『幾何学的な利益増加』と『最大ドローダウンを小さくする』2つの目的が果たせる手法です。

欠点は、 最長ドローダウン期間が長くなる事です。

 

逆マーチンゲール法を使えば、

リスクを抑えて(最大ドローダウンを小さく)、長期運用で大きな利益が狙えます(指数関数的に資産が増える)

最長ドローダウン期間が長くなることだけ諦めれば、代えがたい大きいメリットを得る事ができます。

 

Lightシリーズでは『複利』として、逆マーチンゲル法を選択できるようにしています。

 

一定金額(単利)と逆マーチンゲール(複利)の比較

最後に、Light-αを例に、一定金額(単利)と逆マーチンゲール(複利)を比較します。

結果の違いがわかりますでしょうか?

 ・最大ドローダウン率 :  単利(35%=35/100) < 複利(32%)

 ・最長ドローダウン期間:  単利(14カ月)    > 複利(16カ月)

 

一定金額(単利、初期資金100万円、損切2万円、期間10年、スプレッド1pips)

逆マーチンゲール(複利2%、初期資金100万円、期間10年、スプレッド1pips)

  平均   : 推定リスクの平均値

  確率(%):推定リスクの確率。50%は中央値、20%は下限20%を意味する。

  DD  : 最大ドローダウン(残高が対象期間中に最大DD万円減少する事を経験する)

  DD%   : 最大ドローダウン率(残高が対象期間中に最大DD%減少する事を経験する)

  DD期間: 最長ドローダウン期間(最長DD期間は元の残高に戻らない事を経験する)

  GR  : ゲインペインレシオ(=年間リターン÷年間リスク、2.0以上が理想)

  RF  : リカバリーファクタ(=通算リターン÷最大リスク、10年でPF>10が理想)

まとめ

今回は、『複利運用』について、ご紹介しました。

長期運用の場合、逆マーチンゲールが最強です。

 

長期運用の仕方を以下にまとめています。是非参考にしてみて下さい。