初心者トレーダが、裁量トレードで勝ち続ける事はできない理由、第二弾です。(参考記事:第一弾

多くの成功トレーダは、システムトレードの重要性に気づいてから成功しています

初心者トレーダから抜け出すために、いち早く、そのことに気づく必要があります。

少ししつこいですが、この記事でも

『なぜ、初心者が裁量トレードで勝ち続ける事ができないか』について解説します。

 

トレードは心理戦

トレードは、心理戦と言われています。

これは、参考図書を挙げるまでもなく、ほとんどの本で書かれています。

 

価格の変遷を示すチャートは、大衆心理を表していると言われています。

裁量トレーダは、そのチャートを見ながら、エントリ/決済を判断する事になります。

 

マーケットの大部分は合理的でありランダムですが、その中に人間の心理から非合理的な行動により、利益を出せるチャンスがあると言われています。

『多くの投資家はマーケットの非効率をつくる原因であって、非効率を利用して、プラスの期待リターンを得ることはできない。』
『人間は、もともと投資で負けるようにできている』

(参考:図解でわかるランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて

 

つまり、裁量で勝てる人は、合理的に行動できる少数の人になります。

人が恐いと思う時も、合理的に行動する事ができますか?

 

人間の行動心理

人間は、特定のバイアスを持っており、非合理的な行動をとってしまいます。

いつくか紹介します。

(参考:図解でわかるランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて

 

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)

トレンドの過小評価

『50%の勝率の勝負(コイン投げ等)で負けが続くと、次の確率は本来の確率以上に高く見積もってしまう。』

 

トレンドの過小評価から過大評価へ

『コイン投げで、裏が出続けると裏が出る確率が高いと思い込み、裏の人気が高くなる。』

 

自分の手法が連続で失敗すると、次の勝率は高いと思った経験はないでしょうか?

また、さらに負けが続くと、むしろ反対方向にトレードをした方がいいと思った経験はないでしょうか?

それが、非合理な行動です。

 

プロスペクト理論

選択の結果、得られる利益もしくは被る損害の確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述したモデルです。(プロスペクト理論

プロスペクト理論で示される主な特徴は、以下の通りです。

・『人間は同額の利益から得る満足よりも、損失から受ける苦痛の方が大きい。

・『人間は失敗回避する事を優先する。

 

下図の通り、人は感じる価値(満足度)は、非対称なS字で表すことができます。

・『人間は利益がでると小心者になり、すぐに利益を確保しようとする。』

・『一旦損失が発生すると、追加で損失が発生したときの苦痛よりも、損失が減る事による苦痛解消の方が効果が大きい』

 上図では、大きな苦痛の時点(一旦損失が発生した時点)を基準とすると、さらに損失が膨れるより、損失ゼロにする方が満足度が高い(傾きが大きい)。

 つまり、人は損失の塩漬けより、ナンピンで損失解消を優先する。

・『一度、投資で大きなダメージを受けると、再度投資に挑戦しようという気が失せる。』

 

プロスペクト理論は、人間の本能です。

これに逆らって、合理的に行動しなければ、負けトレーダになってしまいます。

 

さらに詳しく、プロスペクト理論を詳しく知りたい人は、

ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 上/下』が分かりやすいと思います。

その他(バイアス)

人がもともと備わっているバイアスは、他にも色々あります。

トレードに直接関係はないですが、バイアスについて勉強したい方は、以下が良いと思います。

無理なく限界を突破するための心理学

 

バイアスを知ることで正しい選択ができるようになりますが、バイアスの学習効果は2~3週間らしいです。

すぐに、人間の本能に戻されるようです。

 

まとめ

初心者トレーダが、裁量トレードで勝ち続ける事はできない理由を解説しました。

トレードは心理戦であり、裁量トレードはエントリ/決済のたびにその内なる心理戦に勝つ必要があります。

人間には、特定のバイアスが備わっています。

トレードで勝つためには、そのバイアスを回避し、合理的な決断ができる必要があります。

システムトレードなら、機械的に判断するだけであり、非合理な決断を回避する事ができます。

 

『成功するかどうかは、不快さに長時間耐えることができるか』(参考:ラリー・ウイリアムズの短期売買法

不快さに耐える事ができますか?

 

 

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