今回は、『はらみ足(アウトサイド)のトレード検証結果について紹介します。
はらみ足(インサイド)とは
はらみ足(インサイド)は、プラスアクションの一つで、ブレイク方向にトレンドが継続すると言われています。
はらみ足(インサイド) : 過去のロウソク足の高値/安値が、それ以降のロウソク足の高値/安値を覆っている状態のことを指します。
包み足(アウトサイド)は、『ブレイク方向にトレンドが継続する』と言われています。
この説は正しいのか、検証して確かめてみましょう
ルールは、以下の通りとします。
・エントリ : インサイドのブレイク方向にエントリ
・決済 : ランダム時間決済(最初は固定で5本経過後に決済)
ランダム時間決済は、エントリーの優位性を測る決済方法として、しばしば用いられます。
エントリに優位性がある場合、決済をランダムにしても利益が出るはずという理屈です。
検証
はらみ足(インサイド)をブレイク方向にトレードした場合の優位性について、以下検証します。
検証内容
検証内容は、以下の通りです。
・計算方法 : 全ティック
・通貨ペア : 5通貨ペア(USDJPY、EURJPY、GBPJPY、EURUSD、GBPUSD)
・時間軸 : 5分足、15分足、1時間足
・検証期間 : 16年間(2005~2020年)
・スプレッド : 0.1pips(優位性の判断為、最小スプレッドで評価する)
検証結果
検証結果(プロフィットファクター)を以下に示します。
✔ インサイドをブレイクする方向に、優位性がある可能性がある。
✔ インサイドするロウソク足が多いほど、優位性が高くなる。また、スプレッドを考慮しても、優位性が維持される。
追加検証
インサイドについて、『トレンド方向にブレイクした場合、トレンドが継続する事を示唆する』と説明しているトレーダもいます。
インサイドとトレンド方向を組み合わせてトレードする事により、優位性は向上するのでしょうか?
先ほどの検証に、『トレンド方向にブレイクした場合』を追加して、検証を行います。
検証結果
検証結果(プロフィットファクター)を以下に示します。
✔ トレンド方向にブレイクした場合に限定する事で、優位性は少し高くなる傾向。
✔ 決済本数が増える(5本⇒10本)と、やや優位性が低下する。
まとめ
はらみ足(インサイド)のトレード手法について検証しました。
検証結果は、以下の通りです。
✔ インサイドをブレイクする方向に、優位性がある可能性がある。
✔ インサイドするロウソク足が多いほど、優位性が高くなる。また、スプレッドを考慮しても、優位性が維持される。
✔ トレンド方向にブレイクした場合に限定する事で、優位性は少し高くなる傾向。
簡易的な検証ですが、インサイドのブレイクには優位性がありそうです。
適当な決済手法と組み合わせる事で、実践に使える手法になる可能性があると思います。
この記事が、今後のトレードの参考になれば幸いです。
トレード手法の検証は、以下にまとめています。